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Bruce Willis's blues
ブルース・ウィリスや他ハリウッド俳優、カルチャトーレをウォッチするBlogです。


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イタリアとユアン・マクレガー、そしてブルース・ウィリスとバカ映画をこよなく愛しています。
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[MOVIE][13] グラン・トリノ
公式サイト



最愛の妻が死んだ。
その葬式だというのに、孫はヘソは出すわ、祈りの言葉を茶化すわ、
おまけに神父は孫ほど年の離れた童貞野郎ときたもんだ。
しかも近所には訳の判らん黄色いサルどもが増殖してやがる。
あぁ、全くもって、何もかもが気に食わん。



そうして今日も、ウォルトは唸る。



「ウォルト」が唸るたび、そしてステアドラムが響くたびに、笑いが込み上げる。
くるぞくるぞ、と期待が膨れる。
アジア人に対する偏見を隠しもしない「ウォルト」は、しかしある意味「公平」な人間だ。
相手がアジア人だろうが、黒人だろうが、白人だろうが、例え身内だって、「彼の正義」に反するものは許せないのである。

隣家のモン族の家族との交流が始まってからの「ウォルト」の面くらい方は微笑ましい。
意図せず感謝され、贈物を玄関前に山のように盛られ、「えーもうなんなのこの子たち!」と叫びだしそうなイーストウッドの姿は単純に可愛いし笑える。
そのうちアジアの美味しいご飯に骨抜きにされてしまうさまなんか、たまらない。

だが、これらの「ウォルト」への「爺萌え」は、ラストへの布石なのだ。
観客は「ウォルト」が抱えてる苦しみを知っている。
「ウォルト」が侵されているものを知っている。
彼が何をしようとしているのか、観客は察することができてしまう。
「いや、まさか」「もしかしたら」「ひょっとしたら」
そんな不安と期待が入り混じる中。
「ウォルト」最期の見栄を見守り、そして「やはり」と涙する。

息子たちと「ウォルト」は良好な関係を築けなかった。
とある事実が発覚後、「ウォルト」は珍しく彼から長男に電話をするが、結局何もいえないままに終わる。
その時長男は確かに父親の異変を察したはずなのだが、だが、彼が動いた様子はない。
個人的には「ウォルト」が「ままならぬ身内より、身近に感じる」彼らに未来を託したことに異議はない。
むしろ、そうしてくれてスカッとはする。
でも、結局息子たちとはどうにもならなかったことが、個人的には悔恨として残る。
両親にあんな思いをさせてはならんぞと。
(とはいえ、この日本で老人に幸せな老後を送らせてやることが出来るのかどうかは判らない)

「ウォルト」の選択した道は壮絶だ。
私はあんなふうには締めくくれない。

そして考えてしまう。
クリント・イーストウッドも考えてるんだろうかと。

「オレはどうやって死のうか?」

いや、まだまだ早いだろう。



必見。
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